校長からのメッセージ

校 長 東 健 司

 大阪公立大学工業高等専門学校は、1963年大阪府立工業高等専門学校として開校し、2011年公立大学法人大阪府立大学に移管されました。2019年4月1日には、公立大学法人大阪府立大学、公立大学法人大阪市立大学を統合し、公立大学法人大阪(University Public CorporationOsaka)を設立しました。現在、本校は、大阪府立大学、大阪市立大学とともに、2大学1高専を運営するこの法人の一員として教育活動に携わっております。
 本校は、5年間の一貫した専門技術教育を実施しており、その養成する人材像は、「進取」の気性を持って常に専門性を高められる技術者、学び考えたことを積極的に「実践」できる技術者、そして「共生」の視点で社会に貢献できる技術者です。本科卒業生は、その6割程度が民間企業や公的機関・団体等に就職し、約4割が本校専攻科及び大学3年生編入として進学します。高専生の就職率は100%であり、入学後の進路変更も含め、学生の希望に沿った多様な選択肢を提供しています。
 本校における特徴的・代表的な授業風景のひとつは、将来の技術者リーダーとして必須要素の実験実習、先端科学機器を用いた観察実験やデザイン実習、そして実験実習成果の発表会や討論、さらには学校内ではなく、企業での実際の生産工程現場での実習体験(インターンシップ)やその体験談等の発表会など様々です。教室での授業に加えて、こうした社会での活動や企業の生産現場を想定した技術者教育が本校の教育の特徴なのです。最近では、大阪府内の民間企業とも連携して、学生の教育に貢献してもらう仕組み(産学連携推進会)も立ち上げています。
 本校での課外活動(クラブ活動)風景のひとコマは、皆さんもよくご存知でしょうが、テレビなどでよく放映されている全国高専ロボットコンテストです。デザイン、作成、組立、設置、制御など全てゼロから学生自らがロボットを製作するのです。2019年度、本校は全国大会に出場し、全国「ベスト8」と「デザイン賞」獲得という成果をあげた事をご存知の生徒さんもおられるでしょう。
 本校の卒業生の海外での活躍に伴い、2016年以降、海外短期留学(オタゴポリテクニック;ニュージーランド)も毎年実施しています。最近では、日本企業の海外進出に伴う海外工場(インドネシア、タイ、ベトナム等)でのインターンシップも始めています。本校の学生の国際化を益々促進できる教育システムの構築を新たに検討しています。
 急速な産業構造の変化、技術の高度化、少子化の進展、地域・企業の技術者ニーズの変化、開発途上国における技術者(教育)需要の高まり等を踏まえ、社会・経済状況の変化を見据えた高専教育の更なる充実と、地域・企業のニーズを踏まえた技術者養成の推進を実施していきます。同時に、皆さんの夢の実現や個々の価値感の多様化に対応できる技術者教育を提供していきますので、皆さんの青春時代の「今」を本高専と共に過ごしませんか!