教えて!知能情報コースQ&A

  • 質問Q:どんな人が知能情報コースに向いていますか?
    • 回答A:情報分野の技術発展は日進月歩ですので、生涯にわたって「学び続ける力」や「新しい文化や技術に興味関心をもって適応・対応する力」が求められます。例えば、何か興味を持った技術があるなら、学校で習うことを待たずに書籍やウェブ、有志勉強会などを利用して、先取りして勉強するような気概・行動力がある人は、知能情報コースにとても向いていると思います。
      _また、共同でプログラム開発したり、自分の開発したプログラムを見てもらったり、友人のつくったプログラムを見せてもらったりといったことを求める人も、同じ興味関心・志を持った同級生が集まる知能情報コースという環境に向いていると思います。

  • 質問Q:知能情報コースを卒業すると、どんな仕事に就くことができますか?
    • 回答A:製造業をはじめ様々な業種において「ICTエンジニア」として活躍することが期待されます。具体的には、次のような職種として就職することを想定した教育をおこなっています(各職種の仕事内容についてはウェブで検索ください)。
      プログラマ、インフラエンジニア(ネットワークエンジニア/サーバーサイドエンジニア)、システムエンジニア、制御・組み込み系エンジニア、セキュリティエンジニア、カスタマーエンジニア、ITサポートエンジニア(ヘルプデスク、テクニカルサポート)など。

  • 質問Q:組み込み系エンジニアとは、どのようなものですか?
    • 回答A:組み込み系とは、家庭であれば自動車や家電製品、工場であれば産業用ロボットや自動搬送機などの内部に組み込まれたマイクロコンピュータのシステムを意味します。そして、組み込み系エンジニアとは周辺のハードウェアを含めてシステムを設計開発したり、マイクロコンピュータ用のプログラムを設計・実装・テストする技術者を指します。組み込み機器は、上記以外にも、医療分野、アミューズメント分野など、様々な分野で使われてるため人材の需要も非常に高いです。本コースでは、このような組み込み系エンジニアに必要なコンピュータハードウェアの知識やマイクロコンピュータを対象としたシステム開発についても学習します。

  • 質問Q:知能情報コースではコミュニケーション能力は必要ですか?(実は、コミュニケーションがとても苦手です・・・)
    • 回答A:趣味として自己満足のために個人開発するならコミュニケーション能力は不要です。しかし、業務として開発を行なう場合は(知能情報コースに限らず、どのコースを選択しても)報告・連絡・相談・提案・依頼・説明といった情報の共有や意思の疎通のためにコミュニケーション能力は必要不可欠です。ここでのコミュニケーション能力とは会話力や雑談力のことではなく、必要に応じて文章や図表、各種ツール(メールやチャット、オンライン会議ツールなど)を使って、対人間で情報伝達をするための総合的な能力です。また、傾聴力や洞察力、TPOに応じた挨拶や礼儀などもコミュニケーション能力のひとつとして求められます。

  • 質問Q:プログラミングの経験がまったくないのですが、知能情報コースの勉強についていけますか?
    • 回答A:知能情報コースを選択する前には(遅くても高専1年生のうちには)、独学でプログラミングを体験して「自分はプログラミングを学ぶことを楽しめるかどうか?」を実際に確認しておいてください。C/C++言語などの本格的な勉強ではなく、小中学生向けのScratch(スクラッチ)などのプログラミングの学習で十分です。ネットには初心者向けに解説した記事や動画があるので、それらを参考に自ら一歩踏み出して学べるか?プログラミングすることが楽しいと思えるか?もっと高度で複雑なことを勉強したいと思うか?を確認してください。その点で問題がなければ、知能情報コースの勉強に十分についていくことができるでしょう。

  • 質問Q:知能情報コースを志望していますが、ハイスペックなPCを買ったほうがよいでしょうか?
    • 回答A:知能情報コースでは、他コースよりもPCを利活用する頻度は高いですが、標準的な性能のPC(ミドルクラス)があれば問題はありません。高学年(4~5年生)の実験実習や卒業研究ではハイスペックなPCがあったほうが快適なケースもありますが、そのようなPCは高性能である反面、大きく重たい、発熱量が大きい、バッテリの持ちが悪い、ファンの駆動音が大きいといったデメリットがともないます。入学時点ではコストパフォーマンスの良いエントリクラスからミドルクラスを購入して、3年次以降、PCに詳しくなってから進学後や就職後まで使えるPCに買い替えるという考え方もあります。

  • 質問Q:知能情報コースでは、どんなプログラミング言語を学びますか?
    • 回答A:目的に応じて授業や実験実習のなかで様々な言語を学びます。Python、C/C++言語、HTML/CSS/JavaScript、C#(Unity)、PHPなどを学習してもらう予定です。

  • 質問Q:知能情報コースからゲームクリエイター(ゲームプログラマ)を目指すことはできますか?
    • 回答A:知能情報コースでは、体験入学や低学年の実験実習において「プログラミングについて興味関心を持ってもらい、基本的な処理(繰り返しや分岐など)を分かりやすく学んでもらうことを目的にゲームプログラミング」を題材にすることがあります。
       しかし、知能情報のカリキュラムは、ゲームクリエイターに特化して設計されたものではないため、どんなに頑張って勉強してもゲームクリエイターへの道は開かれません。これは、高校の体育科に進学して、そこでの授業(正課)を頑張ってもプロスポーツ選手になれないことと同じです。プロスポーツ選手を目指すためには、正課外における専門指導を受けつつ自主的なトレーニングが必要なのと同様に、ゲームクリエイターを目指すのであれば知能情報コースとしての勉強だけではなく、ゲーム制作のための勉強を個人や仲間と行なって開発や制作の実績・経験を積む必要があります。