研究室のイベント

2023年5月2日

  • 2023年度

2023年度第02回電制研ゼミ開催!

5/2の卒研の時間に,今年度の第02回電制研ゼミを行いました!

今年度のゼミのテーマは「電力工学」になります。電力工学は電験三種でも出題される重要な分野であり,新カリキュラムであるエレクトロニクスコースにおいても「電力技術」として科目を用意しております。

第02回目は目春君!今年度は森北出版の「電気エネルギー工学 新装版 発電から送配電まで」を元に資料を作成してくれました。非常に広範囲に渡る範囲を1冊に体系的にまとめた良書です。

第02回目の発表は「火力発電」についてでした。この日は2件連続で行いました!

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火力発電は化石燃料を燃やした熱で蒸気を生み出し,その蒸気でタービンで回す発電方式です。このタービンには衝動タービンと反動タービンがあり,水力発電における衝動水車と反動水車に相当します。火力発電は現在,日本における発電の割合として70%超えとなっていますが,以前は50~60%程度であり,その分原子力発電が20~30%程度をカバーしていました。これは東日本大震災の影響で原子力発電が運転停止となり,そこから再稼働できずに原発依存度が低下し,相対的として火力発電の比重が大きくなりました。今でこそ少しずつ原子力発電も再稼働してきていますが,一時期は火力発電が90%も占める時期なども有りました。

火力発電はランキンサイクルと呼ばれるボイラ(蒸気発生器)と蒸気タービン(蒸気機関)を主たる構成要素とする熱力学サイクルで構成されており,原子力発電も同様に蒸気を発生させてタービンを回すため,汽力発電の一種とされています。その他の汽力発電は地熱発電や太陽熱発電などがあります。

また,化石燃料を燃焼させるため,排気ガスが発生します。この排気ガスの影響を抑えるために脱硝装置や脱硫装置などを用いて硫黄酸化物SOxや窒素酸化物NOxといった大気汚染物質を浄化処理しています。そのため,火力発電所の煙突から出る煙は実は水蒸気となっています。こうした対策で,枯渇性エネルギーによる発電ながら環境への影響を最小限に抑えていることはもっと知られるべきですね。

 


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